無垢材ならではの風合いとやさしさに包まれるあたたかな暮らし、
気持ちよく深呼吸できる住まいである為に、
こだま建築舎は素材へこだわります。
無垢の木材は呼吸をしており調湿作用もありますが、
乾燥する過程である一定の所まで木材強度が自然に高まってゆきます。
反対に集成材やベニヤといった素材は、
製品化された時点から経年劣化で徐々に強度が落ちてゆきます。
劣化ではなく時と共に強度・風合い・風格・味わいを増す無垢材を、
安価で身近なものとして利用していただけるように企業努力をしております。
素材に対する安心は、家に対する安心に繋がります。
適材適所に樹種・木材を使い分けること。
例えば、
重量を支える土台には耐久性の高い栗の木を。
柱にはまっすぐに立ち曲がりが少ない桧や杉を。
強度や粘りが欲しい梁には松を。
ひと言に木の家と言っても全てが同じ木材ではなく、
縦方向や横方向など力のかかる方向や、
湿気の多い少ない、
木目の美しさなど、
その場所ごとに求められる性質により使い分けます。
部材に必要な強度や特性を加味して、
原木の仕入れから製品化までを長年の経験を積んだスタッフの管理下で行うことにより、
効率良くその木に合わせた用途に振り分けて木取り、
コストダウンと製品の品質の向上化、
安定化を図っております。
一つの家が完成するまでには様々な工種があり、多くの職人の力が必要になります。
住宅で使われる木材は、おおよそ樹齢60~70年程度のものから、中には樹齢100年を越える大木もあり、
「100年育った木は、木材へ形を変えてから100年以上生きる」と言われるように、
一人前に成長した木のその樹齢分は、最低でも役目を果たす家をつくりたいと考えています。
近年では工場で作った部材を、建築現場であっという間に組み立ててしまう短期工事型の住宅が多く見られるよ
うになっていますが、こだまの家は少し時間が必要です。
大工をはじめとした職人達が手しごとで一つ一つ丁寧に造り込んでいくため、
面倒な工程でも省くことなく手間を惜しまず、本当に良いものを造っていくことに重きを置いています。
この技術がこの先も絶える事のないように願いを込めて、
長い時間をかけて培ってきた技を後世へ継承するための使命が、手しごとにこだわる理由でもあります。
木造住宅専門の設計事務所として、木造軸組構法を主軸に板倉構法を取り入れた住宅の提案をしております。
板倉構法とは、倉(蔵)の壁を木材でつくったものの総称で、昔から神社や農家にある穀物倉庫として作られ、
信州では土蔵の構造に多く用いられています。
厚さ30㎜の厚い板を柱間の溝へ落とし込むので、
その施工方法から落とし込み工法とも呼ばれることがあります。
30㎜の板に囲まれた壁面は、優れた断熱性・調湿性・耐震性を生み出し、
落とし板で使う無垢の板はそのまま現わしの仕上げ材として使えるので、
見せる構造の丸太梁・大黒柱の組み合わせ等から、構造美と安心・心地よい空間をつくり出してくれます。
更に珪藻土や漆喰等の塗り壁など、お好みに合わせた空間を自由に設計することができます。
また、木造住宅は生活環境の変化に合わせて増築・改築が容易にできるので、
そのあたりの融通性も伝統構法な
らではのメリットです。